王子様の溺愛カメラマン
しかし冬島の真意はすぐに明らかになった。



「そのとき僕はエマちゃんにもう一度告白をするつもりなんだ」


「!」


「君にもそれを応援して欲しい」


「………」




あぁ、そういうことか。

なぜか冬島は俺を敵視していたらしい。






冬島は俺にチケットを手渡すと真剣な瞳をした。


「もし君が応援せず…僕と勝負したいなら受けて立とう」


「いや、だから俺はそういうんじゃなくて」


「君に彼女は渡さない」


俺の言葉を遮りそれだけ言うと冬島は去っていった。









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