わたしの生きる道
味噌汁も余分には作らなかったから、母のおかわりで最後だ。

何より時間がなかったので、コンビニで足りなかった分を調達した。

「でもさ、朝、ご飯と味噌汁、目玉焼きにウインナーと漬物食べて、それでも足りないってどうよ?」

「一杯ずつだったんでしょ? 足りるわけないって。アタシ、ご飯三杯と味噌汁二杯おかわりしてきたもん」

「…さすがバスケ部主将ね」

「秋になると、その権力も薄れるわよ。体育館、使う機会減るから」

冬になると校庭やコートで練習していた運動部達が、体育館へと練習の場を移す。

なのでバスケ部も、練習の回数が減ってしまうのだ。

ミホは運動神経が良く、面倒見も良い為、一年の秋から主将になることが決まっていた。
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