わたしの生きる道
そのおかげで、ウチのバスケ部はかなり強い。

今年の夏の大会では、全国大会に出て、三位になったほどだ。

「でもそんな主将が、未だ進路未定なんて情けないわね。後輩に呆れられるわよ」

「まだ二年だから、良いの。来年の今には決まっているでしょ」

「…来年の今頃決まっていなかったら、間違いなくニートよ」

肉まんを一口食べて、コーヒーで流し込む。

「うえっ、にがっ!」

しかしその苦さに、思わず顔が歪む。

「ブラックコーヒー、苦手なクセによく飲むわね」

「飲まなきゃ寝るって!」

苦さを紛らわせる為に、肉まんにかぶりつく。

そうして肉まんを食べ終えた後、チョコを出した。

「あっ、新作じゃん。ちょーだい」
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