わたしの生きる道
「おねぇの本はある意味、マニアックだから。本屋にずっと置いてもらえているかどうか、見て来いって」

姉の本は、姉の作品の写真集。

彫刻好きな人や、姉の作品が好きな人にはたまらないだろうけど、万人受けするような本ではないと、本人も苦笑しながら言っている。

「なぁる。やっぱり自分の作品のこと、気になっているんだね」

「そりゃそうでしょ。立派な収入源なんだから」

調べてきたら、わたしの本代は出してくれるとのこと。

だから本屋には行くつもりだ。

「おもしろそうだから、アタシも付き合っていい?」

「いいよ」

「んじゃ、食べ終わったら早速行こう」

「うん」

その後は二人ともケーキに夢中になった。
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