わたしの生きる道
料理の本の売り場で、ふと立ち止まった。

「ミホ、ちょっと待って」

「ん?」

料理本の売り場では、母の本はさっきと同じように平置きされ、ポップもあった。

「わぁ! 菜雪さんのシリーズ本、かなり人気じゃん」

「…なのにおねぇやおにぃは全く料理しない人なんだから、分かんないよね」

わたしは一応こっちも写メを撮った。

「さて、おねぇの本は…と」

「あっ、こっちこっち。こっちにあるよ」

手作りのアクセサリーの本や、彫刻の本が置かれている棚に、姉の本はあった。

平置きにはされていないものの、本棚に三冊並んで置かれていた。

姉は一冊しか本を出していないので、同じ本が三冊並んでいるのだが…。

「これって…いいことなの?」

「一冊しかないよりは良いんじゃない?」
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