わたしの生きる道
もう…子供でいられる時間は少ない。

わたしはもっと、成長しなくてはいけないんだ。

「カナぁ。いるぅ?」

「母さん? いるよ、入って大丈夫」

母が扉の向こうから、声をかけてきた。

「あっ、悪いけど開けてくれない? 両手塞がっているのよ」

「うん」

何かを持っているんだろうか?

わたしが扉を開けると、母はトレーに紅茶とケーキを載せて立っていた。

「試作品、作ったの食べてみてくれる? 紅茶もオリジナルのブレンドを作ってみたの」

「わあ! 美味しそう! うん、食べる食べる」

わたしはトレーを受け取り、テーブルに置いた。

クッションを床に置き、母にすすめる。

「母さん、座って」
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