わたしの生きる道
そう言うと、ミホのわたしを見る目付きがおかしくなった。

「…アンタのそういうとこ、確実に菜雪さん似だわ」

「そお?」

「うん! 絶対っ!」

「…まっ、そうかもね。じゃあ、お買い上げってことで」

六箱全部持って、わたしはレジに向かった。

「ちょっとっ!」

「ミホはあったかい缶のブラックコーヒーとピザまん、よろしく!」

「んもうっ!」

後ろでブツブツ言っているミホを残し、わたしは支払いを済ませた。

お互い買い物を終えて、学校へ向かう。

「全く…。カナはミユに甘いわよ」

「ミユちゃん、可愛いもん♪ わたしには弟や妹いないしさ。甥っ子・姪っ子ができるまでは時間かかりそうだし」
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