白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





朝、目覚めた時に感じたこと。




“ゴールデンウィークじゃなかったら良かったのに”






昨日ひとりになりたいと感じた気持ちは、やっぱり今も残っていて。




少し離れてお互いに気持ちを整理した方がいいんじゃないかと思った。





でも、今日から休み。






「おはよう、先生」



「おはよ。直」






何を話していいか、ちょっと迷ってしまう。




何事もなかったかのように普通に接することもできず。



でも、また昨日の話をするのも嫌だ。






お互いに同じ気持ちだったみたいで、先生が提案してくれた。







「直、中田に会いたいんじゃない?今日は、中田と会って、俺への不満を話してきていいよ」




そう言って、苦笑いを浮かべた。





不満・・・・・・


不満なんてないけど。





「いいの?」




「うん。俺もたっくんとデートしよっかな。たっくんに叱られてくるよ」






先生と離れることにホッとするなんて、本当に初めてのことだった。









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