白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
たっくんに言われて気付いたことがある。
確かに、俺は水谷先生に対して、何か感じていたのかもしれない。
直とあまりにも違っていた。
正反対のタイプの女性だった。
「俺も早く結婚しよっと」
たっくんは、車のシートを倒して、静かにそう言った。
「どうしてそう思ったんだ?」
「やっぱり夫婦っていいなって思ったから。俺も先生みたいに、奥さんを大事にしたい。愛妻家って俺はかっこいいと思う」
またゼロから始めよう。
今まで乗り越えてきた困難がいくらあっても、愛はもろいものなんだ。
禁断の恋を実らせた俺達だって、無敵じゃない。
今回の出来事を忘れちゃいけない。
俺自身も。
直は忘れたくてもきっと一生忘れられないと思う。
それくらいのことを俺はしてしまったんだ。