白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「先生、若くないんだからっ!そんなこと言ってるうちにオヤジになるよ」




「うるせぇ~!!」





たっくんのサラサラヘアをぐちゃぐちゃにしてやった。


この髪質、ちょっとうらやましい。





「欲しいけどな。俺も直も子供好きだから」




「超親バカになるね、先生は」




「だろうな」






何度想像しただろう。



俺と直の子供。






「子供できると女性は変わるっていうし、直ちゃんも先生に興味なくなっちゃうかも」




「それ、俺も思う!」




きっと、俺は2番目になる。




直は、子供を大事に大事に育てるんだろうな。



そんな直を俺はもっと愛したい。




子供ができたら、俺達夫婦はもっともっと強くなれる。






「俺とゆかりが先に作るかもしれないよ」




たっくんは、本気で中田との結婚を考えているようだった。



近い将来、俺がスピーチをする日が来るんだな。






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