白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




夕日を見つめたまま、目を細めた先生。





その横顔を見つめながら、呟く。





「好きだよ、先生」





自然に口から出た言葉。





心からそう思った。







「ありがと。こんな俺だけど、これからもよろしくな」



そう言って、私の頭を撫でてくれた。






こんな俺・・・・・・


そんなことない。




先生は最高の旦那様だよ??






会社の上司とか毎晩飲みに行ってるし、キャバクラ行ったって話も聞くし。



誰に聞いても、こんな最高な旦那様はいないんだよ。



私のこと、本当に大事にしてくれてるもん。



たった一度の嘘で・・・・・・


“こんな俺”なんて言わないで。






「先生はいい旦那さんだよ。本当に」




「まだまだこれからだよ。直がおばあちゃんになった時に、そう思ってもらえるようにしなきゃな」





< 188 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop