白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





とても早い時期の流産だった。





科学的流産。




そうなる運命だった妊娠、と言われた。




私が、運動したからとか何かを食べたからとかそんな原因じゃなく、そうなる運命だったと。




でも、また妊娠ができる、と言われた。





妊娠ができる夫婦であることがはっきりわかったんですよ、と病院の先生が笑顔で言ってくれた。






帰りの車の中で、先生が涙を流していた。





私は、泣かなかった。









夫婦として、また成長できた気がする。






でも、先生も私も、寂しくて悲しくて、どうしようもなく・・・・・・辛かった。






もちろん今でも。






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