あたしだけの執事さまっ
あたし、涙目。


ほんっと。



情けない位、普通の女のコだもん…。



(はぁ…っ。執事さまぁ~…。)



何度も夢に出てくる、イケメン執事さま。



あたしをこんな現実から、連れ去ってください~~~~!!



あたし、パジャマのまんまで洗面所へ。


顔を洗おうっと…。


「あ…。おい、理央。」


「なぁに?お父さん。」


「その恰好では…。」

はぁ?


「何よぅ。いつもの事じゃんっ」


あたし、プリプリして洗面所へ向かって。



そこで、固まった。



そこには、いつもの事じゃない、非日常が広がっていたんだぁ。


洗面所へ向かうあたしは、そこで固まった。

(え~…。)


リビングに、若い執事さまが座ってる…。

その執事さまが余りにもあたしの夢に出てくる、あの執事さまにそっくりで。


あたし。


目を疑った。


さらさらの黒髪。



澄んだ瞳。



キラキラオーラを漂わせながら、あたしのハートにズッキューン

そのお姿にくらくらしちゃう…。



あはは。


あたし。



やっぱり。


夢を見てるんだ。



きっと…そうだよね。


だって、こんな…。




「理央お嬢様…。お早うございます。」



こんな事って…。


「お探し申し上げました。お嬢様…。」


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