【完】俺様彼氏×鈍感彼女
笑いが止まったかと思ったら、ニヤッと笑った。
「”男も女も関係ない”ねぇー…」
「??」
「そんなの小学生レベルだぜ? 高校生だったら、男と女じゃ全然違うんだ」
「そ、そんなのわかってるよ!」
「本当に?」
「だって、やっぱ仲良くするのは同性の方がいいし…」
「はぁ…わかってねぇじゃん」
「なっ、わかってるよ!」
「わかってねぇよ」
宮田の言葉は力強かった。
強く、あたしの手首を掴む。
両手を握られ、あたしは身動きできない。
「ちょっ、離してっ」
「男の方が力だって強い、体だってデカイ。お前が思ってるみたいに、甘くねぇんだ」
「痛い…っ」
タンクに押さえつけられ、宮田はあたしの胸に顔を埋める。