【完】俺様彼氏×鈍感彼女




笑いが止まったかと思ったら、ニヤッと笑った。

「”男も女も関係ない”ねぇー…」

「??」

「そんなの小学生レベルだぜ? 高校生だったら、男と女じゃ全然違うんだ」

「そ、そんなのわかってるよ!」

「本当に?」

「だって、やっぱ仲良くするのは同性の方がいいし…」

「はぁ…わかってねぇじゃん」

「なっ、わかってるよ!」

「わかってねぇよ」

宮田の言葉は力強かった。

強く、あたしの手首を掴む。

両手を握られ、あたしは身動きできない。


「ちょっ、離してっ」

「男の方が力だって強い、体だってデカイ。お前が思ってるみたいに、甘くねぇんだ」

「痛い…っ」


タンクに押さえつけられ、宮田はあたしの胸に顔を埋める。





< 26 / 117 >

この作品をシェア

pagetop