先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「……」


だって、そこにいたのは…














「やっぱり、千尋ってばピアノって上手いわね」


ピアノを弾く、千尋先生と…それを隣でみる謙先生がいた―…



な、なんで。千尋先生達がここにいるの?


胸がドキッと鳴り響いてつい私はその場所から離れられない


泊まりに行ったはずの二人がなんでここに?


な、なんで


「……っ」



激しくなりうつ胸が苦しい


二人がこーやって、仲良くしてる所なんて見たくないのに、脚がうごかないよ


「千尋、先生じゃなくて音楽関係いけば良かったのに」


「今さらだろ、それにピアノは趣味なんだ。仕事にはしたくない」


「へぇ、勿体ないな」


「俺ぐらいの奴、その辺に沢山いるさ」


千尋先生はそう言うと、弾いていた手を休める



「そうかしら。女の子なら絶対に惚れちゃうわ」


「へぇ、それは謙もか?」

「わたし?勿論!惚れちゃう」

「気持ち悪いこと言うな」


バタンとピアノのフタを閉めて椅子から立ち上がる



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