先生は蒼い瞳の狼くん*2nd



え、な、なに?


「千尋先生?」


頭を傾げる私と変わって千尋先生はもの凄く真剣な瞳


「サラ、さっき俺と謙が前に付き合ってたって言ったな?」

「は、はい」


「誰から聞いた?渡部か?」

「…それはっ」


「ん?」

「土曜日に、たまたま寮で先生と謙先生を見つけちゃって…話しを聞いたんです。その、付き合ってたって」


私がそう言うと、先生の表情が苦くなる


「いや、あのな…謙とは確かに付き合ったけど、それは謙だけど謙じゃないって言うか…」


なんて言おうか、考えながら頭を悩ませる先生


なにをそんなに悩むの?

その光景が不思議で私は首を傾げる


「いいか、サラ?」


「?」

「驚くなよ?」

「は、はい」



頷いた事を確認した先生が私の瞳をまっすぐ見つめた



「信じられかもしれないが、謙はな―――……

























男なんだ―…」






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