先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





そんな事を心の片隅でも思う私がいや




「…わかった」


先生はそんな私をみて、そっと椅子から立ち上がる



「…たぶん…これからも準備とかで、学校に来れない事があるかもしれない」


「………」


「気持ちの整理がついたら、保健室にこい」



そういい、もう一回だけ私の頭をさわり教室を出ていってしまった―…













「…………う」


残された教室に、声にならない声がひびく


先生の言葉はすべて優しいようで、私を確実に傷つけた



約束できない未来ってなによ


別れたいなら別れるってなに


心の準備ってなに?



そんなの、出来るわけない―…


そこまで、私は大人じゃない













恋愛ってどうしてこんなにうまくいかないんだろう


やっと思いが通じて、それでも問題にぶつかって


解決出来たのに、すぐにこれだ


「……グスッ」


相手が先生だから、こんなに難しいのか


私が子供だからいけないのか


私にはわからない…












ただ、先生がいなくなることが寂しくて、辛い
















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