先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
「俺じゃ、相談相手にならないか?」
「……え?」
龍之介くんが?
「あ、と…」
ならないわけじゃない
だけど、千尋先生とのこと、龍之介くんは知らないわけだし
それを隠しながら、どう説明したらいいかわからない
そう悩んでいると―…
「好きな男のことだろ?」
「へ?」
予想外の言葉に私は龍之介くんをみつめる
「図星か」
「あ、いや…」
「いい。サラに好きなヤツがいるって知ってるから。ちなみに誰だってことも」
「……………!!」
し、知ってる?龍之介くんが!?
信じられない言葉に固まるとフッと彼が笑う
「ちーちゃんだろ?」
「…あ」
「今さら隠すな。付き合ってるって事もなんとなく察してるから」
そういい、机から起き上がる
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