先生は蒼い瞳の狼くん*2nd



そんな作業を鏡越しで見ていると


「だけどさ、ちーちゃんとどこに行くの?」

「え?」


ワックスを手にぬり髪の毛にもみこみながら瑠花が言う


「どこって…」


そう言われれば、土曜日にデートしよう!と言われただけで、何処に行こう!とかは言われてない


「どこだろう」

「ホテルだったりして」

「まさか!」

いくら、あんな事を言ってても白昼堂々と先生をホテルに誘ったりなんてするわけないよ


「じゃあ、俺んちおいで…とか?」

「ま、まさか」

「だって、逆に言えば昼なんて明るい時間に堂々と先生と生徒が町を歩くなんて、誰かに見られたら大変じゃない?」


"よし!"と私の髪の毛から手を離して片付けをする瑠花


そ、そっか。そうだよね


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