本気だからねっ!
実は、まだ梨紗先輩にあのこと話せてなかったんだよね……。


でも、千歳君と帰りに話すように約束しちゃったし。


やっぱり、先約を優先すべきだよね……。


「あの、先輩今日は………「いいよ」


ぽつり、と千歳君が言った。


「え……?」


「杏乃ちゃん、中野先輩と話したいんでしょ?俺はいつでも聞けるし、杏乃ちゃん行っといでよ」


「いいの………?」


「うん」


そう、王子さまスマイルで言う千歳君。


「千歳君……。ありがとうっ!!」


あたしは千歳君に思いっきりお礼を言った。


「じゃあ、行こっか。どこにする?」


「あ、どこでもいいです!」


なんて話をして、片付ける。


「お前らもう、帰っていいぞー」


さっきから話してばっかいるあたしたちをみて、静原先輩はそう言った。


「静原がそう言ってるし、帰るか」


「えっ!?いいんですか!?」


「いいんじゃない?」


そんな流れで……結局あたしたちは学校を出た。










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