本気だからねっ!
本当に憧れてるんだ。


「おーい、杏ちゃん!ぼーっとしてないで、手動かせー!!」


そう、梨紗先輩に注意されちゃった。


「あ、すみませんっ!」


「そんなに惚れちゃった?あたしに」


なーんて、梨紗先輩はふざけた感じで言う。


「いいからお前も手、動かせ!」


すかさず静原先輩が突っ込んだ。


そんな雰囲気に、場も一気に緩む。


だけど、またシャキッとして、みんな作業に取り掛かるんだ。


あたしも、作業に取り掛かって、先輩に頼まれた資料をまとめ始めた。


――――――――――
――――――――
――――――


「………ふ〜、終わったぁ!!」


「よし、このペースだと委員会に間に合いそうだな!今日は上がっていいぞ!!お疲れ」


そう静原先輩が言って、空気が一気に緩んだ。


今まで、緊迫とした空気が漂ってたからね。


みんなの集中力が一気に切れて、「はぁ〜」ってだらける。


「杏ちゃん!今日、まだ明るいし、これからちょっとどこか寄らない??」


「え、いいんですか!?」










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