本気だからねっ!
「うん。杏乃、明日呼び掛けてみて。
……じゃ、うちらも行くね。委員長探してくる」


「うん。わかった。ありがとう」


あたしがそう言うと、二人は被服室から出ていった。


「明日、か………」


明日、あたしがどう言うかによってみんなが手伝ってくれるかどうかが決まる。


できるだけみんなが手伝ってくれるように、みんなの気持ちを一つにしなきゃいけない。


「とりあえず、教室に戻ろう」


あたしは被服室を出て、教室に向かった。


「……あ、杏乃!どうだった?」


「うん、委員長とは話ついた。後はみんなに話してみるしかないよ」


「そっかぁ……。あ、そろそろ引き上げて、帰ろうか、ってなってるから帰る準備しよ!」


「うん。……あ!ごめん、智佳!!あたしね、今日千歳君と帰る約束してて……。本当にごめん!!」


「………しょうがないなぁ。いいよ!また今度帰ろ!」


「うん!ありがと!!」


あたしは智佳にそう言って、教室を出た。










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