本気だからねっ!

千歳君と静原先輩

千歳君の教室に行くと、丁度千歳君も終わったみたいで教室から出てきた。


「あ、杏乃ちゃん!ごめん。待った?」


「ううん。丁度今来たとこだよ。
……千歳君のクラス凄いね!もうこんなに進んでるんだ!!」


「そうかな?みんなこんなもんじゃない?」


「全然!あたしのクラス、全く進んでないもん。人が全然集まってなくてさ」


あたしのクラスと対照的に、千歳君のクラスにはたくさんの人が集まっていた。


「そうなの?でも、大変じゃない?あと二週間もないのに」


「そうなんだよね。だから明日のHRでみんなに呼び掛けてみようと思って」


玄関について、あたしたちは靴を履き替える。


「そっか。杏乃ちゃんのクラスも大変だね」


「うん。準備終わるか心配」


学校を出て、歩きながらそう言う。


「大変でも、頑張ってね。………それより、あの話聞いていい?」


「あ、うん。あのね……」


あたしは千歳君に静原先輩とのことを話した。


「………時夜先輩最低だな」










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