本気だからねっ!
瑞模君のこと信じたいよ。


でも、あんな場面を何度も見たら、信じられないよ。


あたし、篠田先生にも智佳にも、瑞模君を信じてずっと好きでいる!って言ったの。


だけどね、もう無理。


瑞模君のこと好き。
好きだけど……信じることは出来なくなっちゃった。


……ごめんね、智佳。
ごめんね、先生。


あたし、もう瑞模君を信じるのは無理です。


先生の言った通り、泣くほど好きだけど……


あたしには瑞模君を信じるのは無理です。


あたしは散々泣き晴らして、頬をパンッと叩いた。


それから、立ち上がってまた見回りを始めた。


………もう、諦めるよ。


今までこんなに好きにならせてくれてありがとう。


瑞模君にキスされたの嬉しかったよ。


瑞模君が回りたいって言ってくれて嬉しかったよ。


でも、もう無理です。


あたしは、瑞模君への想いに蓋をして、この恋を諦めることにした。










< 214 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop