本気だからねっ!

瑞模side

「………大丈夫?」


芽衣が不安そうな声を出して聞いてきた。


「えっ?……あぁ」


「……ふふっ。瑞模君動揺しすぎだよ。こんな姿見たの初めて」


クスクス笑いながら俺を見る芽衣。


………確かに、何でこんなに動揺してんだろ。


マジで意味わかんねぇよ。


「………はぁ」


「瑞模君がため息なんて珍しいね。


………あの子が、瑞模君の好きな子なのかな?」


「………はっ!?お前、何言ってんの!?」


「ぷっ。慌ててるし。……好きなんだ?」


「だから、好きじゃねぇって!」


とか言いながら、なんでこんなに慌ててるんだろう。


………さっき、アイツに見つかったときマジで焦った。


いきなり見回り抜け出したのが悪いと思ったし、なにより、芽衣といたことがアイツは怒ると思ったから。


だったら、そんなことすんなよって思うけど芽衣と約束してたし……。










< 215 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop