1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「ちゃんと、あのときも話そうと思ったの。黙ってたのも本当にごめんなさい、

言えなかったの…愛夢を傷つけると思って…。

でも、愛夢を友達じゃないとか親友じゃないだなんて、

思ったことなんか一度もないよっ!!信じてっ!!」


「…」


「応援したのもちゃんと、自分の意思だよ。

そりゃぁ、少しは羨ましいなって思ったことはあるけど、

涼雅くんのことは諦めるつもりでいたから…。

キス、したのも…涼雅くんが寝てるときで、涼雅くんは知らないよ。

ただ、寝顔を見てたら、我慢が出来なくなっちゃって…。

でも、愛夢との間に隠し事はしたくなかったから、話したの」


香菜…―――。


「…うん。私もごめんね、香菜を沢山傷つけたよね…。

香菜の気持ちも考えないで、気付いてあげられなくて、ごめんね…」


「ううん」

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