数字の2…
母親は、そんなびっちり分ける必要など無いと思っては見たが、相手は得体の知れない者なので、素直にその意見を織りいれた。

そして、ナイフを、サンタに渡した。

その瞬間っは親ははっとした、これは、この男の作戦で、凶器と成り得るナイフを取り上げる事で何か危険な事をしようと考えて居るのでは無いかと。

しかし、それは母親の取り越し苦労で、サンタは半分にカットされた残りを4等分する為にナイフをケーキに向けた。

まず1回目のトライ、どうやら少しばらつきが出来てしまった様だ、2回目の調整でも未だ少し差が有る様だ、それを何回か繰り返すと、最後に『炭素の分子』1個分の差が残った。

サンタは躊躇する事無く炭素の分子を4等分した。

その瞬間、その部分から空間に裂け目が発生した。

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