Strawberry & Happy Birthday

「そうだよね…。事情も何も知らない守風ちゃんからしてみればつまらない意地に見えちゃうよね…。はぁ……」







ため息しか出てこないや。





だから嫌なんだよ誕生日が近くなると。





決まって嫌なことしか起きないんだもん。













コンコンコン。






「ちょっとすみれちゃん?いつまでトイレに引きこもってるの?そろそろ仕事しないと課長に叱られちゃうわよ」







トイレのドアをノックしながら黒崎さんが注意を促した。








うううっ。



怒られるのも嫌だけど、課長と顔合わせるのもツライなーっ。






自業自得と言えばそれまでだけど。










黒崎さんにまで迷惑をかけるわけにはいかないから渋々私はトイレを後にした。

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