パラレルライン



「愛しの鳳城百合様のハンカティーフですのよ、大高君?」

「え??」

「愛しの鳳城百合様のハンカ…

「まじっ!?うぉー!すげー!こんなもんどーやって入手したんだよ!?」

ほら、やっぱり。

「落ちてたの、鳳城さんが廊下を通った後、後を追ったら…廊下にね」

「うぉー!お前まじすげー!…で、このハンカチどうすんだよ?」

ふっふっふ

「よくぞ聞いてくれましたぁーん!!」

ハンカチを畳んで龍太郎の胸ポケットに差し込む。

「そう。そのハンカチを龍太郎が返しに行くの!」

「えっ」

「そのついでにメアドもGET!」

「ちょっ…」

「ね!?名案でしょ!?」

龍太郎はなぜかモジモジし始めた。

「まじで俺が返しに行くの…?」



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