パラレルライン



「そっか…てっきり絢美ちゃんは龍太郎くんのことが好きなのかと思ってたよ」

「えっ!?何で!?」

「ふふふ」


百合がニコッと微笑んだ。


「2人を見てるとそう思っちゃうもん…」

「好きじゃないよ…」


あんな、人のことをおちょくる
馬鹿なんか好きじゃないよ


『それ中身ねーよ?』



あああ…

あいつの顔思い出すだけで
ムカつく…!!!



それに、

龍太郎が好きなのは百合
って知ってるあたしが

あいつのこと好きなわけ…



「じゃ、良いよね?」

「え?」


百合がホチキスをコト、と
机に置いた。





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