ショートプログラム
素直じゃない二人
はっきり自覚はしている。私が素直じゃないということうぐらい。



私とアイツの出会いは小五の春。クラス替えで同じクラスになった。生まれた日が近くて、班は同じ。それから中学校になるまでの二年間、八回の席替えで六回も同じ班になった。




中学校に入学した。この中学校は一年生と二年生の間に一回だけクラス替えがある。



この時、一年生でも、二・三年生でも同じクラスだった。



わたしはこの時、「誰の陰謀なんだ!」って、心の中で激怒したと思う。



思えば、この時はもうアイツのことが好きだったのかもしれない。




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