世界で1番君が好き
放課後、私はげた箱で待ち伏せをしていた。

夏美はバイトがあると言って帰ってしまったので、1人で待つ。

人を待つのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。
待っている間、その人のことを想って気持ちが和むから。

だけどそれは必ず現れる人の場合。

いつまでたっても現れない人を待つのは辛くて仕方がないということを私はよく知っている。
< 58 / 95 >

この作品をシェア

pagetop