わたあめ
あたしは奈々枝を睨みつけた。

「おい、樋口。

 お前いい加減にしろ。

 葵を侮辱するのもやめろ。

 俺は葵しか見てない、分かったら諦めろ。」

昌が少し怒鳴ったように言った。

さすがの奈々枝もちょっと驚いたみたい。

肩をビクッとさせていた。

「うっ・・・、でっでもあたし!

 昌君の事は諦めないからね!!」

奈々枝は扉に向かって歩いていった。

「上等。」

あたしは言った。

挑戦的な目で。

あたしは昌を信じてるから・・・。
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