心詩 ー モウイチド、モドレルノナラ ー
ほんとにこの一年、彩花先輩と玲音さんには支えられていた。
この2人はやっぱり学年でも、みんなを率いていて、本当に凄かった。
部活では、彩花先輩以外の先輩からはやっぱり風当たりは良くなくて、でもそんな私にも居心地が良いようにいろんな場面で引っ張っていてくれて、一緒にいてくれた。
大会とか、体育系の行事のときはいつも彩花先輩は光ってて、周りの重たいプレッシャーを全部背負って、それでも笑って、いつでも期待以上のことを成し遂げていた。
そんな先輩になにより憧れたし、心から尊敬した。こんな先輩になりたいと思った。
玲音さんは部活は入ってなかったけど、体育祭とか文化祭はいつも先頭に立って、みんなを引っ張っていっていた。
めちゃくちゃ足が速くて、颯爽とトラックを走る先輩は誰もが見とれるほどかっこよかった。
いつもみんなを盛り上げて、笑顔にさせて。
そしていつだって、嫌な素振りも見せず私を守ってくれてた。
あれからも先輩からの呼び出しは途絶えることなく続いていて、でもいっつも玲音さんは庇ってくれて。
本当に本当に優しくて、かっこよくて、存在感溢れる人だった。