~四季恋~
高貴side






魅散………



俺が彼氏なのに
永永ってうっせぇんだよ








「えーと…永くんだっけ?
俺と魅散、恋人なワケ…

ちょっとは気使えないの?」



「………ぇ?」




「魅散と2人でいたいのに
お前が居ると邪魔なんだよ…
って言ってんだけど
……わかんない?」



「そっか…魅散の邪魔に
なっちゃいます?」



「魅散も………邪魔って
思ってるハズだ!

それと、幼なじみとか言って
調子乗ってんじゃねーよ…
あ、でも…
幼なじみなんて範囲外か?」



「…………………
行くなら早く行って下さい
不愉快です…先輩」







ちっ……



うぜぇな……
まあ良い…魅散は
俺の彼女なんだ










「……魅散の邪魔になるなら
我慢……するしかねぇよな…」







か細く呟くコイツに、
俺は睨んで鼻で笑った

< 30 / 156 >

この作品をシェア

pagetop