~四季恋~








「ごめんね…刹那…(苦笑)」



「全然平気…(引きつり笑)」









私は誰かにすくって
もらわないと
生きていけない


そんな弱い人間だから








四角いテーブルに、
永と私、向かいに
刹那で座る











「………永、落ち着いた?」



「ありがと」







心配でまた
泣きそうになる








「「泣き虫」」




刹那と永の声がかさなる







「永は……何でそんなに
冷静でいられるの?

怖いでしょ?痛いよね?」




「俺は良い……魅散は?」





「私は平気だから…」






「ふざけんじゃねーぞ」





え?!刹那………?





「テメェも素直に
なんねぇから魅散が困んだよ

魅散もおどおどしすぎ
見ててイラつく

言いてー事はちゃんと言え」






「刹那………だっけ?
お前すっげぇ良いやつ…
姐肌っつーか…お節介?」





クスッて笑いながら
永は刹那に話しかけた







「俺ってお節介なんか…(笑)」






私もちょっとだけ
元気をもらえる







「えへへっ♪永と
刹那ってなんか似てる」






「「…………え」」





私の周りには、
優しくて強い人が
いっぱいいるんだ…

< 63 / 156 >

この作品をシェア

pagetop