さもありなん
「また登るんですか?」
えい、とか言いながら再びジャングルジムを登りはじめた彼女に苦笑する。
「ジャングルジムって好きなの。
小さい頃はすっごく高く感じたのに、
今はこんなに低かったっけ?って思うけど」
そう言ってジャングルジムのてっぺんに座った彼女は、
子どもと言うには大人びて、
大人と言うにはあどけなくて、
その微妙な年齢に、
自分自身も戸惑っているように見えた。
「シンデレラには私はなれないな」
「なりたいんですか?」
「女の子だもん。…でも、女の子にはなりたくないんだ」
えい、とか言いながら再びジャングルジムを登りはじめた彼女に苦笑する。
「ジャングルジムって好きなの。
小さい頃はすっごく高く感じたのに、
今はこんなに低かったっけ?って思うけど」
そう言ってジャングルジムのてっぺんに座った彼女は、
子どもと言うには大人びて、
大人と言うにはあどけなくて、
その微妙な年齢に、
自分自身も戸惑っているように見えた。
「シンデレラには私はなれないな」
「なりたいんですか?」
「女の子だもん。…でも、女の子にはなりたくないんだ」