いっこうえの先輩。
当てたくないのが本音っちゃあ本音だけど…
手を上げているのは見たところ一人。
「じゃあ…」
藤田先輩をあてた。
「えっと、これは質問じゃないんだけど…」
と、イスから立ちながら言った一言。
「かわいいですね!」
「え…」
さっきも言われた言葉。でもとってもうれしい


そんなこと言われたら期待してしまう…
好きな人がわたしなんじゃないかって思ってしまう。
でも…


好きな人はやっぱり私じゃないと思う。
やっぱりそんなこと言われてもあんまりだな…
でも、答えなきゃ。
「ありがとうございます…!」
はずかし気味に言った私に反応して
先輩達は
「かわいい~」
とまた騒いでいた。
ここらへんで質問は終わった。
私がおだいを出す側。
「えっと…」
と考えていると
「最後はやっぱふじちゃんでしょー!」
と友達らしき人が言った
すると皆そうだねー。と
うなづいていた。すると先輩が
「磨樹ちゃん!おだいはじゃあ。頭文字が「藤」の人にしよ!
皆そーだよーと言っていたので
「えと、じゃあ頭文字が「藤」…の…人?」
「え!?まじかー。え、ちょっと待って!だれか頭文字が
 藤の人は!?」
しーん…
いないんだ…
「えー!わかった…じゃあ、田中さん。
 あっち座って?」
「はい…」
藤田先輩が座ったイス…
って。そんなこと考えちゃ駄目でしょ…
失恋しちゃったのに。

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