ショッキングピンク×リボルバー
「 えっと…
ごめん、灰谷
今度は紙と、ボールペンか何か 」
『 うん 』
青山さんがコーヒーを置いて
説明してくれようと、体を起こした時
アズさん、
青山さんが動きやすいように
カンガルー状態から
スルッと抜けようとしたんだけど
青山さんが、腕でギュッと、
それを阻止した
…アズさんは
彼から紙とかを受け取る
青山さんの横顔を見て
なんだか、泣きそうな顔っていうか
そのまま胸に、体をまた預けた
――― そういえば
青山さん、ほとんど煙草、吸ってないや…
ヴォーカルが二人いるから
気を使ってるからとか
…そういう感じじゃ、ない
「 ユカちゃん 」
「 ――― は、はい!! 」