ショッキングピンク×リボルバー
「 はいっ ドリンクどうぞ!! 」
「 はっ はい!!
ありがとうございます! 」
コピー機や、ライヴハウス内を映す、
天井近くのモニター
書類がいっぱいあるデスクには
さっきまで、店の人が触っていたPC
尻餅をついていた男の人は
その後しばらくしてから復帰して
店の人に頼んで、事務所の奥に
うちらを入れてくれた
「 …那智さん 時間、平気なのか? 」
「 あ〜 平気平気!
イベント系の、コピーでもOKっていう、
祭みたいな感じで…
それに俺ら、一応トリで、
最後に演奏すっから… 」
青山さんは、微笑んで
那智さんが持って来てくれた飲み物に
口をつける
那智さんは少し、頭を掻いて
パイプ椅子に座りながら、ため息をついた
「 …青山、人わりぃよ…
まあ… 同じ事務所やらバンドだから
"今、遊んでる"ってのが
灰谷遠矢や、『Azurite』ってのは
わかるけどさ…
すっげえビックリした… 」
「 ご…ごめんなさい 」
アズさんが頭を下げて、
彼まで一緒に頭を下げる
「 やめてくれえええ!! 」って
那智さんは、頭を抱えて絶叫して
私は思わず、笑ってしまっていた
「 ―― で、 そこのお嬢さんは? 」
…かなり遠慮ナシな、黒い目に
いきなりそう聞かれて、
私の動きは、止まってしまった…