俺様王子の秘密
続・夏祭りの涙
結局――
「いーやーだー!!」
夏祭り当日。
あたしは今、美保の家にいます。
それで、浴衣を着る着ないで美保と言い争い中。
あの後、美保達に説得されて条件付きで了承したあたし達。
条件は、悠斗の秘密を、美保がバラさないことです……。
あたし、得しないよね?
で、
「早く着て!!」
「絶対ヤダ!!」
の、繰り返し。
どっちも負けず嫌いなんだから……。
「これ絶対緩奈に似合うから!!」
そう言いながら、美保があたしに押し付ける浴衣は、白い生地に、淡いピンク色の花が散りばめられている。
正直言って、超可愛いよ? だから、あたしに似合うか心配……。
それに比べて、美保の浴衣は黒をモチーフにした、大人っぽい浴衣。
美保にとても似合ってる。
「いいから、早く着て!!」
って訳で――
「……最悪ぅ」
……美保に無理矢理着せられたあたし。
しかも、今から悠斗達も来るし……ホント最悪……!
「あっ、来た! 宏平くーん!!」
遠くに宏平クンと悠斗の姿を見つけた美保。
手を挙げて振ると、宏平クンと思われるほうが振り返して来た。
「いーやーだー!!」
夏祭り当日。
あたしは今、美保の家にいます。
それで、浴衣を着る着ないで美保と言い争い中。
あの後、美保達に説得されて条件付きで了承したあたし達。
条件は、悠斗の秘密を、美保がバラさないことです……。
あたし、得しないよね?
で、
「早く着て!!」
「絶対ヤダ!!」
の、繰り返し。
どっちも負けず嫌いなんだから……。
「これ絶対緩奈に似合うから!!」
そう言いながら、美保があたしに押し付ける浴衣は、白い生地に、淡いピンク色の花が散りばめられている。
正直言って、超可愛いよ? だから、あたしに似合うか心配……。
それに比べて、美保の浴衣は黒をモチーフにした、大人っぽい浴衣。
美保にとても似合ってる。
「いいから、早く着て!!」
って訳で――
「……最悪ぅ」
……美保に無理矢理着せられたあたし。
しかも、今から悠斗達も来るし……ホント最悪……!
「あっ、来た! 宏平くーん!!」
遠くに宏平クンと悠斗の姿を見つけた美保。
手を挙げて振ると、宏平クンと思われるほうが振り返して来た。