*俺様教師×天然生徒*


「教師の前でキスとは、いい度胸♪」

「大輔〜邪魔すんなよ〜…」

「先生だっつってんだろ…」


先生機嫌悪い…。


ヤキモチ…だよね?!


キュン死…。


ブツブツ言いながら自分のクラスに帰っていった、森脇くん。


「あいつ…本気なのかな〜?」

「…蘭ちゃん、何が〜?」

「………大輔がかわいそう…。」

「同情してくれ、二階堂…」

「あははっ!美嘉も同情するよ!」


な…なにが!?


何度聞いても笑ってるだけ。


もういいもん…。


そのまま何事もなく過ぎた午前の授業。


いつもなら楽しみなお弁当。


でも今日は食欲が無い…。


「雫、食欲なくない?」

「ん〜…朝ご飯食べすぎたのかもっ!」

「大丈夫〜…?」

「ぜんっぜん平気!!」


美嘉ちゃんと蘭ちゃんに、迷惑かけちゃ駄目だもんね?


このくらい…平気!!


こんな調子で体育まで出てる私。


さすがに自分でも気付いてきた…。


確実に熱ある…。


「おい。教室に忘れ物!有村。お前のじゃねーの?」

「あ…ありがと!」


私ヤバいな…。


ゼッケン忘れるなんて…。


一瞬握られた手にドキドキ。


「お前…」

「雫ーっ!早く!」

「あっ!今行く!!先生ありがと…!」


そのまま走って逃げた…。


ちょっとほんとにヤバい。


「雫。ほんとに大丈夫〜?!」

「まじ顔色ヤバいよ?」









< 115 / 125 >

この作品をシェア

pagetop