*俺様教師×天然生徒*
「教師の前でキスとは、いい度胸♪」
「大輔〜邪魔すんなよ〜…」
「先生だっつってんだろ…」
先生機嫌悪い…。
ヤキモチ…だよね?!
キュン死…。
ブツブツ言いながら自分のクラスに帰っていった、森脇くん。
「あいつ…本気なのかな〜?」
「…蘭ちゃん、何が〜?」
「………大輔がかわいそう…。」
「同情してくれ、二階堂…」
「あははっ!美嘉も同情するよ!」
な…なにが!?
何度聞いても笑ってるだけ。
もういいもん…。
そのまま何事もなく過ぎた午前の授業。
いつもなら楽しみなお弁当。
でも今日は食欲が無い…。
「雫、食欲なくない?」
「ん〜…朝ご飯食べすぎたのかもっ!」
「大丈夫〜…?」
「ぜんっぜん平気!!」
美嘉ちゃんと蘭ちゃんに、迷惑かけちゃ駄目だもんね?
このくらい…平気!!
こんな調子で体育まで出てる私。
さすがに自分でも気付いてきた…。
確実に熱ある…。
「おい。教室に忘れ物!有村。お前のじゃねーの?」
「あ…ありがと!」
私ヤバいな…。
ゼッケン忘れるなんて…。
一瞬握られた手にドキドキ。
「お前…」
「雫ーっ!早く!」
「あっ!今行く!!先生ありがと…!」
そのまま走って逃げた…。
ちょっとほんとにヤバい。
「雫。ほんとに大丈夫〜?!」
「まじ顔色ヤバいよ?」