最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
ザワッ
一気に下っ端達はざわめきだした。
「マジで!?」
「雷桜は優衣さんのお兄さん達がいるから分かるけど……。」
「なんで白虎も!?」
そんな中、
「黙れ。」
ドスのきいた低い声が聞こえた。
すると、さっきまでのざわつきが嘘のように倉庫の中は静まり返った。
「白虎は優衣を守ってくれた奴等だ。同盟を結んだことに不満はない。それを聞いても嫌な奴はいるか?」
静かな倉庫で響き渡った戒の真剣な言葉に下っ端達は、
「そんなことないッス!!」
「俺もです!!」
「ここにいる奴等全員、反対する奴なんていません!!」
不満なんか何一つないような表情で同意の声を上げた。
誰も嫌だという人なんか一人もいない。