最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜
案の定、下っ端達は静かになった。
私はイスから立ち上がり、喋りだした。
「私が全国No.1蘭蝶12代目総長、葉月優衣だ。
記憶は今、さっき思い出した…。記憶のことについては触れないでくれ…。心配かけてすまなかった。」
静かな倉庫に私の声が響く。
「私達は白虎と雷桜と同盟を結ぶことにした。反対の奴はいるか?」
私がそう聞いても、誰一人として反対する奴はいなかった。
むしろ、みんな嬉しそうだった。
きっと、私達が上にいるときに仲良くなったんだろう。
下っ端達は人を見る目がある。
白虎と雷桜の下っ端達は大丈夫だと思ったんだろう。
「じゃあ、決まりだな。風雅達と優兄、紘兄は挨拶してくれ。」
その言葉で風雅達は前に出て、挨拶を始めた。