最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜



「そして、ある日優衣は女達に呼び出された。けど、怜斗さんと俺があとをつけてて、話に入ったんだ。

怜斗さんが俺の妹に何してんだ?って言ったら、女達は血相変えて逃げて行ったよ…。それからいじめはなくなった…。

その日の溜まり場で俺が怜斗さんに言ったって優衣に言ったんだ。」



『優衣…ごめん…。俺が怜斗さんに言ったんだ…。優衣は怜斗さんに言うの嫌がってたのに…。』



『どうして光樹が謝るの?私、嬉しかったんだよ。怜兄が“光樹が言ってくれなきゃ、俺は気づかなかった"って言ってたし、私も感謝してるんだよ?』



『え…?』



『私、心配や迷惑かけたくないからって意地張ってたけど、本当は辛かった…。光樹が言ってくれたから、怜兄は気づいてくれたし、私のいじめもなくなった。
何より、最初に私がいじめを受けてるって光樹が気づいてくれて、いつも心配してくれて嬉しかったよ?
だから、そんなに落ち込まないで?

私が最初から怜兄に意地を張らずに言えばよかったことだもん。ありがとう。』



「優衣は優しすぎるんだ…。本当は嫌だったはずなのに、俺を責めないで、“ありがとう"って言ったんだ。」






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