君との関係は幼馴染!?【許婚番外編】
「夕飯作りながらで良ければ話聞くよ。今日は何に腹立ててんの?」
「……まだあたし何も言ってないけど?」
「あのねー……明と出会って何年? もうすぐ17年が来るだろ? 喋らなくても明の機嫌くらいわかるの」
「そうなの!?……なんか……哲太ってあたしのお兄ちゃんみたい」
明は無邪気に笑った。
俺の胸にチクリとトゲが刺さったことには……どうやら気付いてなさそうだ。
「でね!? 今日、文化祭のことクラスで話し合ったんだけど……全っ然、皆意見出さなくて……」
明はそのまま夕飯の準備をする俺の背中に向かってずっと話しかけていた。