君との関係は幼馴染!?【許婚番外編】
「……お兄ちゃんってわけね」
「え?」
どうやらイイ奴は褒め言葉ではあるけど、必ずしもイイ男には成りえないらしい。
「ということは……その、ヤな奴が明にとってイイ男なわけ!? 誰だ!? ソイツ!」
「何? ヤな奴がどうしたの?」
「別に。それなら俺は俺の肩書で飛び越えてやるよってこと」
「何それ? 授業でハードル走でもあるの?」
キョトンとした顔しやがって。
俺が飛び越えるのはハードルなんてもんじゃねぇんだからな。
ラプラタ川くらい広くてエベレストより高い、明が作り上げた境界線だよ。
ずっと、俺が側にいてやるからな。
唯一の幼馴染として。
…… END ……


