春 ~風が吹いたら~
泣きながら駆け寄る拓巳に、
『拓…悪いけど……母さんたちのとこに行っててくれ…。』
と声をかけるのがやっとだった。
敦也が死んだなんて…受け入れることは出来なかった。
∥∥ 次の日。∥∥∥∥∥
いつものように学校へ行く準備をして、いつものように家を出た。
『潤、おはよう!どうした?』
いつもの場所でいつものように笑いながら……
敦也が挨拶をしてくれることは…なかった。
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