春 ~風が吹いたら~
-- 大学の門。---
『華恋。あんまり、考え込み過ぎないようにね…。』
『うん。』
心配する由美に返事をし、あたしが前を向くと、そこには潤悟が立っていた。
『潤悟…?』
『あれ、潤悟くんなの?車で迎えに?』
あたしと由美は顔を見合わせた。
『何で…ここに?』
『たまには!今日は授業もないし、バイトも休みだから!あ!華恋の友達?初めまして。華恋の彼氏の、西野 潤悟です。』
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