春 ~風が吹いたら~

『あ…川上 由美です。いつも、華恋がお世話に………じゃなくて!華恋は、ぬけてるところだらけだから、不安になることも、知らぬ間に傷つけることも、たくさんあるかもしれないけど…』





『わかってる。それでも、何があっても、どんなことになっても、俺は華恋を見捨てないから。』







潤悟の言葉に、偽りはなかった。







『華恋、いい人みつけたね!もうすぐバイトだから、私は帰るよ。』




そう言って、軽く肩に手を置くと、駅の方へと走っていった。






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